日本でも最近話題のCBD(カンナビジオール)。実は、中国美容市場もCBDに大注目しています!この記事では、CBDと中国化粧品市場について、そして中国CBDスキンケアブランドを紹介します。
中国化粧品市場とCBD
成長を続ける中国化粧品市場
中国の化粧品市場は拡大を続けています。
JETROの発表では、中国国家統計局の発表によると、2019年の化粧品の小売額は2,992億元(約4兆7,872億円、約1元=16円)。前年比12.6%増の数字でした。かなり大きな成長率です。
世界有数の産業用大麻生産国
中国は、世界有数の産業用大麻(ヘンプと呼ばれる、THCが0.3%未満の品種)生産国です。中国では「非毒性大麻」とも呼ばれています。
2017年に栽培が合法化された産業用大麻からは主にCBDが抽出され、中国の新産業の一つとなっています。東興証券が2019年2月に発表した調査報告書によると、中国のCBD市場規模は2017年に4億4800万元で、2024年には中国のCBD市場規模は18億元に達するといわれています。
「成分党」の存在
中国コスメの消費者には、「成分党」と呼ばれる、「化粧品の配合成分に注目する層」が一定の割合で存在します。メーカーが彼ら・彼女らにCBDの持つ美容効果を訴求した結果、CBDコスメは大きく市場を拡大しています。
中国CBDスキンケアブランド紹介
①Simpcare

Simpcareは1年半で数十億に及ぶ資金調達を成功させているブランドです。
淘宝網(タオバオ)や天猫(Tmall)での販売を中心としており、CBDスキンケアカテゴリで高い人気を誇っています。上の画像真ん中の「CBDコンセントレート(原液)」のTmall評価は★4.9です。
2020年の売上は16億円を超えているそうです。
②CANNAFEVER

CBDを配合したスキンケアブランド、CANNAFEVER。創業半年で2回の資金調達、そして2021年1月には更なる資金調達を行っています。
CANNAFEVERは天猫(Tmall)などで販売を行っており、上画像の「プッシュアンプル」が売上の90%を占めているそうです。この製品は、プラスチック製の容器の上層のエッセンスと下層のヘンプシードオイルを混ぜて作るユニークな商品です。
③2XY

2XYはジェンダーニュートラルなCBDスキンケアブランドです。環境保護もテーマとしており、空き瓶の回収やリサイクル可能な外箱容器などを意識しています。
製品価格帯は300~400元(4,800円〜6,400円、1元16円)で、ミドル〜ハイエンド製品に位置付けられます。主にクチコミ先導型のマーケティングを行い、7月以降に販売フェーズに入っていくそうです。
参考